砂糖のこと

女将の食日記

成長期の子どもにとって脳の栄養になる「糖分」は欠くことが出来ませんが摂りすぎは大変です。沢山の害がでますね。
甘いものを食べたいときの解決策は女将の考えでは大きく二つあります。

一つ目は、食べた後は沢山運動すること。緑茶を飲むことも良いです。
女将も甘いものが大好きです。だから、家には掃除機がありません。今もほうきで掃き、雑巾で掃除をしています。

二つ目は、野菜の糖分は安心できます(体を冷やさない)ので、大根から出来たてんさい糖、玄米からとれた玄米糖、その他野菜から出来た糖分を料理に使うこと。

60才をすぎた女将はケーキやおまんじゅうはなるべく控えて、お料理の糖分はごほうなどの野菜を煮詰めた煮汁をお砂糖代わりの味付けに使っています。

分からないことがあったら尋ねてくださいね。
問合先 (有)食工房地蔵原
www.jizobaru.com
0973-79-2292

●白砂糖については本でいろんな弊害が書かれていますが、女将は食べたらいけないものとは思っていませんよ。体調にあわせて食べたいですね。

●甘いものを食べたあとは、十分運動して、体を温める食事をしてくださいね。甘いものは体を冷やしてしまいます。色々な病気の原因になるそうです。

●ごほうを蛍火で長時間煮詰めるととても甘い糖液がとれます。料理に使う糖分としては安心して使えます。煮汁は冷蔵庫で瓶保存し甘味料として使いましょう。

東京駅グランスタ オープン

4代目銀の鈴

25日東京駅の「銀の鈴」にエキナカ商業施設グランスタがオープンし、以前も紹介したはせがわ酒店さんが出店されました。

長谷川社長バーも併設しています

はせがわ社長からは日本酒頑張ろう!!といつもゲキを飛ばしていただいており、今回の出店も日本酒を中心とした趣向を凝らしたお洒落なもので、バーカウンターまで併設してあり、さすが、という感じ。

庭のうぐいすは、日本酒「ぬるはだ」、梅酒「うぐいすとまり」、甘酒「雑穀甘酒」と「抹茶甘酒(新発売)」を取扱いしていただいております。

ぬるはだは一升瓶ですお馴染みうぐいすとまり雑穀甘酒と新発売の抹茶甘酒

今回、美味しそうな日本酒が所狭しと並べられています。
はせがわ酒店さんの商品の選定は確かなもので、取扱いの全ての銘柄が間違いなく美味しいものです。東京駅には美味しいお酒がある。

どうか覚えておいてください!

 

北野おくんち

「筑後の土蔵」は今日が最終日。丁度今日は北野おくんちが行われていますのでご紹介します。

天満宮での奉納の様子北野おくんちは毎年10月の第三日曜日に行われる五穀豊穣を祝うお祭りで、大変長い歴史があります。舞台となる北野天満宮は1054年に建立され、菅原道真がこの地を通りかかったとき河童から襲われ、その際切り落としたとされる河童の手が宮宝として残っています。

おくんちのダイジェスト版…

奉納の舞赤鬼kannusi1.JPG

朝一番から天満宮に舞いが奉納されます。これは赤髪を振り乱して太鼓を乱打する河童が退治される様子。太鼓に体当たりするなど迫力ある舞に子どもの目はクギ付けです。

約20人かかり

舞いが奉納された後、拝殿から神輿がおろされ神輿行列の始まりです。

稚児行列笛を吹く大人

風流(ふりゅう)行列は女性禁制で、稚児行列は女装した少年たちが振袖で頑張ります。日ごろの少年たちにご近所さんから「かわい~い」と黄色い声援が飛びます。笛を担当するのは地元の青年たち。「やーはい、やーはい」と掛け声をかけながら行列が始まります。

馬の模型

今でこそ木馬になりましたが、以前は天満宮所有の本物の馬が3頭、風流に参加しておりそれはそれは迫力のあるものでした。 この日の為に馬はキレイに毛並みを整えれられ立派な馬に参道から歓声が上がっていた程。

馬の上に乗れるのは天満宮に血縁のある宮家のみ。この少年もおそらく高松宮司のご親戚の方でしょう。

げさげさgesa2.JPG鳩山邦夫法務大臣

風流(ふりゅう)行列の主役は、部落毎に独特の流儀をもつ「げさげさ」の人たち。箱や槍などの独特の道具で一日中大声を出しながら子どもたちに襲い掛かります。大声で泣いた子どもほど健康になるという言い伝えがあります。(地元選出の鳩山邦夫大臣も毎年ご来場)

太鼓の飾り

実は当社と北野おくんちは昔から大変深く関っており、当社はお祭り全体を盛り上げて行かなければならないとされています。

例えばこの太鼓飾りは代々当社で保管させていただいている大切なもの。おくんち受難の時代に天満宮さんを少しお手伝いさせて頂いていた頃の名残かもしれません。

杜の蔵の森永君の子どもです

北野町のかくれた名物が、カマス寿司。
カマスのお腹にコメを詰め込んだ様子が米俵ににていることから目出度いとされ、各家庭で作ったカマス寿司を誰にでも振舞う習慣があります(最近は少なくなりましたが)。

丁度、佐賀県唐津市の唐津くんちを小さくした感じですが、昭和の終わり頃までは各家庭で自慢のカマス寿司を出しており、知らない家にあがり込んで酒と肴をよばれる様子はお祭り一色でした。

行列の最後は後見人さんたち

北野天満宮は上社と下社が向かい合って建っており、一行は午前中に下社に行き、午後に上社に戻ってきます。

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夕方から、各部落のげさげさの人がちが「打ち込み」といって商売繁盛を祈念し、各商店に「げさげさ」と入ってきて舞いや歌を披露してくれます。

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このお祭りは日没までつづき、長かった一日は終わりを告げるのでした。

山田錦10月19日

甘水の山崎さんから稲刈りをしたと連絡があったので行ってきました。

モミガラの山の前で「今年は往生した」とは第一声。隣の田んぼで知人が野菜を作っていたので、今年は思うように自分の田んぼで水管理出来なかったらしい。水を入れるとモグラの穴を伝って水が隣の畑に流れてしまい、野菜は出来なくなるらしい。いろいろあるものだ。

しかし昨日収穫したコメは粒は小さいもののなかなか健康でいいものだと納得されていました。今年は気温が高かったので、どこの産地でもモミが厚く玄米が小さいのが特徴だろうか。気温が高いと自分を守るためモミが厚くなる傾向があるそうです。
あとはたんぱく質がどこまで少なくなっているか楽しみな感じ。

山田錦10月17日

かけ干し

自然農法で取組む樽海さんの稲刈りが16日に終わりました。ご苦労なことに今年も手刈りです。昔懐かしい「かけ干し」が行われており、約1週間かけて乾燥させます。

すこやかな稲

この自然乾燥、いわゆる天日干しというのは米の食味を高めるので、天日干しのコメは本当に美味しい米になります。現代ではそんな面倒なことをせず、大半がJAの大型カントリーで熱風により機械乾燥されていますが、JAの主導する農業を知るたびにがっかりさせられます。

地割れしています

コメが「まだ」と言っているのにカントリーの順番に合わせて未熟米が収穫されてしまう現実、一旦カントリーに入れればあとは農家は知らんぷり、コメの出来栄えに関係なくJAが買い取ってくれ実際の販売はJAがやってくれる現実、これでは栽培に力が入らないのは当然でしょう。

結果JAだけが儲かるしくみで、所得が上がらない農家に後継者はおらず農業は衰退の一途。日本の食料自給率は40%を切り、国力も危ぶまれています。日本にはまだまだ美しい自然が沢山あるのに、残念。

(お金で安く食料が買える時代はそろそろ終わろうとしていると個人的には思うのですが、農家の方は今自信をなくされています。もうすこし1次産業の人が豊かになる方法はないのでしょうか。話をしているとこちらが心が洗われるような純粋で素晴らしいかたばかりです。)

見事な黄金色

それにしても樽海さんの田んぼは黄金色に輝いており、本当に美しかった。
肥料を全く施さず間隔を広くあけて栽培し、分株本数も15-18本とすくなく自然の力だけで成長した稲、戦前では当たり前の光景でしたが、今はこんな農家さんは「変人」扱いされる現代です。

上原先生(右)と先代 

昨年亡くなられた上原浩先生から「戦前の自然乾燥した米を原料にした酒造りと、いまの酒造りとは、根本的に醸造理論が違う」と聞いたことがあります。

当時は、よく理解できず「ふ~ん」くらいしか聞いていなかったのですが、今思うと、先生は何といいたかったのか。

これも昔話ですが、今年亡くなられた永谷先生から「山田錦の玄米おにぎりは美味しいぞ!!」と教えてもらったこともありました。酒米は食べても美味しくないとは業界の常識なので、すこし驚いたことを覚えています。

昨日は樽海さんの「山田錦玄米おにぎり」を一緒に食べましょうと約束をして帰ってきました。週末あたり楽しみです。

収穫の時期 乾燥は一週間

肝心の山田錦は、思ったより小粒でしたが心白がしっかり中心に入り見事なもの。今からコメの分析をしていきますが多分間違いない品質でしょう。 

余談ですが、山田錦にしては随分背丈が短い気がしたので何故かと尋ねてみると、肥料をあげなかったら毎年すこしずつ背が縮んできたとか。

山田錦の特徴の一つ、背丈が高い(=栽培しにくい)というのは肥料のせいだったのだろうか?

コメ造り…分からないことばかりです。終わりのない挑戦は続きます。

続報 筑後の土蔵

酒売場です

毎日多くの方にご来場していただき、大盛況の筑後の土蔵です。はるばる遠方からきていただいく方、毎年10月が楽しみといっていただける方、様々です。

パッチワークは全部で70点ほど展示しています

今年も山口怜子のパッチワークを第一会場、第二会場、母屋の全館に展示しています。
今年は、小さい作品が多いため飾りつけが大変だっととは本人談。小さなキャプションに、その作品に使われている布の物語、人物の物語を書いています。

蔵の膳 

こちらは人気の蔵の膳。今年のメニューは食前酒の梅酒(又は雑穀甘酒)から始まり、最後のスイーツと紅茶まで全17品。 1500円のお弁当は一日限定100食です。

今年はTV放映が重なったこともあり問合せが多いので、ご希望の方は必ず電話で予約または確認してお越し下さい。昨日もわざわざ県外からお弁当を食べにきていただいたのに蔵の膳が売り切れており、本当に申し訳なく思いました。
 

今でも現役です。

蔵の膳以外にも、うどん類を準備しています。
こちらは、100年以上つづく現役のおくど。倉男の食事を炊き続けた蔵の生き字引です。
今年は、この釜をつかってうどんやおにぎりをお出ししています。

約50万本のコスモス

筑後の土蔵は今週日曜日、21日まで。日本のよいもの素晴らしいものを筑後の酒蔵から発信しています。当社の考える日本酒の楽しみ方、食のあり方などを体験しにいらっしゃいませんか。近くにはコスモス街道という小径もあり、現在コスモスが満開です。

一同こころよりお待ち申し上げています。

山田錦10月13日

秋も深まる季節。長かった山田錦の栽培も最終段階です。
収穫まであとすこし、追いかけてきた重松さんの田んぼではすこしトラブルが起きています。

倒伏した稲倒伏した稲2

ご覧の写真は、先週の大雨で稲が倒伏した様子。
重松さんの田んぼでは予想以上の倒れ方をしています。
根元から倒れていないのであまり心配はしておませんが、今までの栽培方法が正しかったのか、とても考えておられました。

仲間に連絡をとる重松さん

仲間と携帯でいろいろ相談されています。今年は、中干し期間が短かったこと、それと、冬場の草を肥料としてすき込んだのが稲が伸びすぎた原因なのか?と自問自答しておられます。 農業とは本当に奥の深いものです。

 私がみても、少し緑がつよく、肥料が効きすぎたのかな?と思いました。 肥料が強いと稲が伸びすぎて倒れたり、たんぱく質が増えすぎて良酒にはなりにくい傾向があります。

重松さんは刈り取り時期を遅らせて、たんぱく質を減らす方向でいくそうです。まだまだこれから諸策を練り、挽回出来ると言われています。 
いい酒を造る為に何かとご協力していただき、本当に頭が下がります。

黄金色に輝き始めました

こちらは、樽海さんの田んぼ。倒伏もなく、緑から黄色に色が抜けてきて黄金色に輝き始めた見事な田んぼ。こちらの山田錦は大粒でたんぱくも少なく極上品になるでしょう。
刈り取りは重松さんより1週間ほど早く予定しています。

お酒の会、目白押し

秋も深まってくる季節、お酒が本当に美味しい季節になってきました。

今週の酒の会のご案内です。

●10月11日
場所  東京両国第一ホテル
㈱花山(www.nipponnosake.com)が主催する、秋のきき酒会。150件の酒販店とその取引飲食店さん限定の毎回熱気あるれる会です。全国から400名近い熱心な酒販店さん飲食店さんが来場されます。

●10月13日
場所 福岡ソラリア西鉄ホテル
福岡の老舗デパートの岩田屋が主催する女性向けの感謝イベント。福岡の蔵元8社で出展します。時間は19時30から21時。

●10月13日
場所 久留米六角堂
「筑後スローフードフェスタ」というイベントが地元久留米市で開催されています。毎年酒蔵もコラボレートしており、昨年は当社の「蔵の膳」がパネルディスカッションの題材に用いられました。今年は、弊社社長の山口哲生がパネラーで登場します。

●10月14日
場所 札幌ルネッサンスホテル 「北海道にて蔵元を囲む会」
18:00-20:00
はせがわ酒店の北海道でのきき酒会。
当社の出品酒は秋あがりした、うぐいすラベル純米吟醸酒。

●10月14日
場所 神奈川県厚木商工会議所 「ひと蔵の会」 
16:30-19:00
当社特約の神奈川県厚木市の寿屋酒店の酒の会。今年は4種類をお奨めします。

 

すももリキュール 

赤い色はすももの色素を抽出したもの7月にアップしたすももリキュールの続報。
ハリウッドという品種のすももをしょうちゅうにつけていたらこんなに綺麗な色にそまっていました。甘みが上品で酸味も程よく、上等なロックグラスで飲んでみるとなんとも爽やかな感じ。 数がとても少ないのですがもうすぐ発売できるかもしれません。大分県の大山町農協の矢幡組合長おすすめのすももだけあって、味は確かなようです。 

山田錦10月4日

とうとう10月に入り、収穫まであと三週間ほどでしょうか。稲は登熟期にはいっており、モミの中にはすでに硬い粒が入っています。

古賀集団長と重松さん

今年の秋は大変あつく、高温障害の一種でしょうか、ウンカやカメムシがたくさん発生して、稲の養分を吸い取ろうとしており、減農薬栽培で取組む古賀集団長さんと重松さんがどの程度消毒するかを考え中です。

農薬を使うことには賛否両論ありますが、個人的な考えですが、稲作においては農薬は種類を選び、上手に使用すればいいのではと思います。 消費者は「無農薬」という言葉に弱いのですが、田んぼや農家の方のことを知れば知るほど、そう思うようになりました。 (野菜類は別です。また、肥料は化学・有機ともにすこし考えるべきかもしれません)

頭をたれる姿

今の田んぼの色は緑色から黄緑色で、まだまだ緑が強い感じですが、これがあと10日もすれば黄緑色から黄色に変化し、最後は黄金色に一面が輝きます。
美しい日本の原風景、山田錦のたんぼを眺めていると、こころが洗われるようなすがすがしい気持ちになります。

干潟畑灌