卵のこと

女将の食日記。

卵かけごはん、幼い頃の朝食の楽しみでした。とってもとっても美味しかった。
色はお月さまと同じ身です。

昨年スリランカの山奥に美しい紅茶があると聞き、わざわざ飲みにいきました。秘境をくぐり抜ける道中で野放しのニワトリのたまごがコロリコロリと落ちています。一目散に突進です。拾い上げました。
ひさしぶりに再開したまぼろしの「卵かけごはん」はさわやかで力強い昔の味でした。

紅茶は「黄金の水」でトロリと喉をうるおし、たまごは「金のたまご」でした。
日本でも、限りなくお月様の色に近い「身」をいつでも食べたいですね。

●たまごの本当の色はお月さまの色です。黄色です。最近はオレンジ色のたまごを多くみかけますが、私は自然で育った黄色の卵が好きです。

糸島 山田錦

美しい糸島地方福岡県は、山田錦の生産量が全国で2位、酒米全体では日本一という、実は米どころなのです。一般の酒造米は、山口酒造場のある筑後地方が主産地なのですが、山田錦の産地として有名なのは、福岡市から西に車で30分ほど行ったところにある糸島地方。

糸島地方の山田錦は質が良いので当社でも頻繁に使わせていただいております。
先日、今年の生育状況を視察に訪れました。

穂が開く前

今年は例年にも増して好天に恵まれ、品質・収量ともに良好の見込み。
今まで台風が一度も上陸していないので、9月10月が要注意。
(7,8月に台風が上陸していない年は、秋に台風が集中する傾向にあります)

JAの方は「秋に気温が下がってくれればいいのですが」と、干潟の方と同じようなことをいわれていました。

【イベントの案内】筑後スローフードフェスタ

「久留米の伝統 飲みつ語りつ」
只今、参加者募集中!! 定員30名

10月のイベントとしてすっかり定着した、福岡県が音頭をとる食のイベント「筑後スローフードフェスタ」が今年も10月4日、5日の2日間、福岡県久留米市の六角堂広場で開催されます。

このイベントに関わる人を何人か知っていますが、いずれも広い視野を持つ活動的な素晴らしい人たちです。福岡県に眠る「食の素材」を十分に引き出そうと、地域を越えて魅力造りを実践する毎年充実のイベントです。

その、シンボルイベントの一つとして、「久留米の伝統 飲みつ語りつ」が開催されます。

日時:10月5日 10:30~13:00
場所:久留米市六つ門商店街の「六つ門大学」
参加費:1500円
定員:30名
ゲスト:野口和彦(久留米絣)
     林田浩暢(若竹屋酒造場)
     山口哲生(山口酒造場)

お酒と久留米絣、それぞれの分野で新進気鋭の表現をしている若き当主たちが、伝統について新たな視点で語り合うひと時です。地元の食と酒とともに、ゆっくりとお楽しみください。(パンフレットより)

尚、当日、山口酒造場が作った「蔵の膳」を食べながらのトークセッションになります。
若竹屋酒造場と山口酒造場のお酒が5種類ほど提供されますので、お車での来場はお控えください。

****問合せ先****
先着30名で募集中です。
筑後スローフードフェスタ係り
tel092-643-3177
koiki@pref.fukuoka.lg.jp

 

10月5日

Matsuri

マリタイムホテルのB1にMatsuriはあります入り口京都の方がデザインに入っておられます
ニューヨークのマリタイムホテルのB1にMatsuriというセレブ達が集う高級和食店があります。
300席以上の大型店ではありますが、Megu やBudda barと並び、それを受け入れるだけの品格を保てるのはニューヨークの建築デザインの技でしょうか。

実はこのMatsuriには山口酒造場のグッズが店内各所にディスプレイされてあり、かつてある雑誌社から、山口酒造場が経営しているのならMatsuriの取材をさせて欲しいと問合せがあったほど。(実際はマリタイムホテルの経営です)

例えば…

コモ樽(暗いのですが、入り口正面の様子)
まずは、入り口から入ると、Darumaのコモ樽が出迎えてくれ

陶器の4斗樽は花器として活躍しています
約30坪ほどもあるウェイティングバーには、庭のうぐいすの陶器樽が花器として使われ

ディスプレイカウンター上の壁カウンター
メインフロアーには、壁一面にNiwano uguisu Darumaの一升瓶がデザイン風にずらーと並んでいます。

main floor先日、2年ぶりに訪れてみると、相変わらずのお洒落な店内に多くのニューヨーカーが上手にお箸を使いながら、肴と日本酒を粋に食べていました。

食材は素材重視でアメリカで手に入らないものは、日本から全て空輸しているそうです。小野シェフの料理には、根強いファンがしっかりおり、ここの料理は確かに美味しい。

ところで、日本のモノは色っぽいと思いませんか?
照明、器、壁や日用品まで、細部に工夫がしてあり、いちいち手が込んでいる。
全体を見渡せば、相当大胆なデザインをしても、決して下品にはならない。
この店に行くと、必ず日本の良さにもう一度気づき、改めて日本のファンになるはずです。

【イベントの案内】日本酒とフレンチのマリアージュ

~ 秋に楽しむ日本酒とフレンチのマリアージュ ~

日時:9月29日 19:00~
会費:5000円
会場:ソラリア西鉄ホテル8階宴会場
定員:50名
講師:ソラリア西鉄ホテル 総料理長
    西木 廣幸
   :合名会社山口酒造場 蔵元
    山口哲生

申し込み方法
電話:092-761-6400

案内チラシ

フレンチのフルコースと日本酒4~5種類がこの価格で楽しめるお徳な企画です。
定員が一杯になり次第、締め切られるそうです。
もうすぐ、西鉄グループのホームページやニモカ会員にはDMで案内されるそうですので、ご希望の方はお早めに。

ニューヨーク酒の会

マンハッタン会場となったホテル今回のスタッフ
9月4日 ニューヨークのマンハッタンで日本酒の会が催されました。
アメリカでの日本酒販売の老舗wine of japan社の主催で取引先飲食店約200社が来場されるということで、日本側から約20の日本酒、しょうちゅう、ビール、ワインメーカーが集まり、結構な盛況ぶりでした。日本では「比較する」人が多いのですが、アメリカ人は単純に「飲んで楽しむ」感じ。
「Good!It’s very nice!」という前向きな姿勢は、毎回ながらウレシイものです。
庭のうぐいす Daruma会場前の様子(開場前の様子)

ニューヨークでは、約1000種類もの日本酒が販売されており、やや供給過剰気味ですが、安いカリフォルニア産の日本酒(california sake)と品質が確かな地酒(from Japan)との区別がしっかりされており、高級感のある地酒を好んで飲むことが流行に拍車をかけている感じ。

この日本酒ブーム、まだまだ続きそうですが、山口酒造場としては、もっと日本人に飲んでほしいと切に願っております。ニューヨーカーがレストランで一本$50-$100-程度で飲んでいる日本酒が国内では、1000円~2000円で品質の良い状態で購入できるのですから。

別会場の様子

アメリカ人がここ数年で覚えたように、日本酒は自宅で飲んでも十分楽しめます。
冷やしたり、温めたり、水ですこし割ったり、クラッシュアイスでキンキンに冷やして一気に飲み込んだり…
いろんな楽しみ方が出来るのも、日本酒の特徴です。

穂が出ました!

出穂時期にはきれいな花が咲きます 

9月6~7日頃、例年より一週間遅くれて山田錦の穂が出ました。今年の作戦「遅く植えて、遅く刈り取る」は、ひとまず順調です。ぐっと気温が下がる時期まで刈り取り時期を遅らせることができれば、酒造りに適する良い山田錦がとれるはず。

一面に穂がでています

地球温暖化との共存がこれからの純米酒造りの大きなテーマですが、今回の実験が「暑さ対策」の一策になれば良いのですが。

9月蔵元日記

8月もお盆を過ぎたころから、どことなく秋めいた風が吹き始めた九州地方です。
9月に入ると「冷やおろし」の発売が待たれるところですね。

山口酒造場では今年の春からうぐいすラベルをリニューアルしましたが、この秋、「うぐいすラベル 冷やおろし」を限定出荷しますので、ご紹介をさせていただきます。(10月以降は通常のうぐいすラベルに戻ります)

◎うぐいすラベル純米吟醸酒 冷やおろし
冷やおろし 純米吟醸
原料米 山田錦(精米歩合50%)夢一献(精米歩合50%)、
アルコール分  16度
日本酒度  +4
酸度    1.3
価格 2850円(1.8)、1425円(720) 税別
酸味が心地よく、程よい香りときれいなふくらみで、飲み飽きしない純米吟醸酒。
冷おろしの肩ラベルは1.8Lのみ。9月限定出荷です。

◎うぐいすラベル特別純米酒 冷やおろし
ひやおろし特別純米原料米  山田錦(精米歩合60%)夢一献(精米歩合60%)
アルコール分 15度
日本酒度 +3
酸度    1.5
価格  2340円(1.8)、1170円(720) 税別

きれいで旨みのある特別純米酒。香り、味とも今が飲み頃です。
冷おろしの肩ラベルは1.8Lのみ。9月限定出荷です。

二つともよい仕上がりとなっておりますので、どうぞ飲んでみてください。