(食べる)お米のこと

女将の食日記

白米は粕(かす)という文字になります。
白いご飯は粕と同じで体のエネルギーにはなりにくいのですが、美味しいから皆さん大好きです。
特にお爺さんは昔から白ごはん大盛りが最高の贅沢だったのでしょうか。

でも、もっと昔のお侍さんは玄米を食べてその力を出していました。玄米でお結びをつくり、何十回も噛み、唾液で体をまもりエネルギーを確保していたのです。でも、生命は短く「人生50年」という言葉さえありました。

玄米菜食を常用しているひとはミネラル不足が生じ、顔色も悪く健康色ではない方が多いですね。玄米の短所を長所にしたのが「発芽玄米」です。

発芽させた玄米はビタミン、ギャバ、ミネラル分が多く体内で吸収されて良いようです。

●一口30回噛みましょう。唾液が内臓を強くします。
●玄米菜食は少しの期間なら体調はよくなりますがミネラル不足に陥りやすいので専門家の意見をよく聞いてくださいね。手軽な発芽玄米菜食はおすすめできます。

人参の収穫

収穫の様子山口酒造場のある北野町はもともと有名なにんじんの産地でしたが1980年初めのころ、田中米実農業博士の研究により人参でしょうちゅう出来ることがわかり、出荷できない割れた人参の有効活用策としてJAなどのご協力をいただきながら、当社のグループ会社「研醸株式会社 www.e-kenjou.com」が立ち上ありました。現在も、しょうちゅう専業メーカーとして「人参しょうちゅう 珍」などを出荷しております。

それ以来20余年、山口酒造場はなにかとにんじんと縁があり、当社が製造するにんじんジュース「キャロット200」は健康を気遣う方などに支持されるロングセラー商品になりました。

現在、近くの畑では、「黒田五寸」という人参の品種の収穫に忙しく、太くて大きな人参が見事に出来上がっています。
人参は土の中から一本一本収穫するのです。

収穫の様子

実は、干潟営農集団でも人参が作付けされており、山田錦で今年お馴染みになった重松ひさしさんも、笑顔の収穫です。
人参はこの後ボイルされ、しょうちゅう造りや人参ジュースに生まれ変わっていきます。

JAL機内誌

JAL日本航空の12月機内誌「SKYWARD」に日本酒の7ページ特集が掲載してあります(英語版)。
 
その中で雪の舞う中、冷たい水に手を突っ込んで何かを持ち上げている写真がありますが、それは当社の大吟醸の米を洗う一こま。ストップウォッチを片手に秒単位で水に浸漬していく様子です。

表紙

12月JALに乗られる方は、英語で書かれた日本酒の紹介文と合わせ是非ともご覧くださいませ。

12月蔵元日記

早いもので師走になり、朝晩もしっかりと冷えこみ冬らしくなってきた九州地方です。

今年は杜氏が変わったり、うぐいすラベルがリニューアルしたり、からくち鶯辛が発売されたりと、なにかと忙しい一年になりました。

 しかしながら、杜氏の心意気は新杜氏に引き継がれ、うぐいすラベルはこれまで以上のご愛顧をいただくようになり、また、新発売の鶯辛は予想をこえる反響をいただいておりまして本当にありがとうございます。

 そして何よりも、いつものように、当たり前に日本酒が仕込めることは、日ごろよりご愛顧いただいたおります、皆様のお陰です、社を代表いたしまして、こころより感謝申し上げます。

さて、今月のスタッフ紹介は佐藤雄一君をご紹介します。
佐藤君は、某大手レコード販売会社の店長時代に「売ることよりも造ることがしたい」と一念発起して日本酒製造の門を叩いた29歳。現在、製造部でモロミ管理を担当しています。若いながらも茶道が趣味というシブい青年ですが、今どきの美味しい店などにとても詳しく、休憩時間には彼の雑学に皆がうなずく場面もしばしばです。目下、杜氏の元で修行中。

◎佐藤 雄一
佐藤雄一まだまだ修行中の佐藤と申します。日本酒造りは体力的にはとても厳しい仕事ですが、微生物が日本酒を醸していく過程を見ているととても楽しいです。今年の造りの後半には、やっとモロミ管理を一人でまかせられることになっていますので、それに向けても只今勉強中です。今後とも宜しくお願いいたします。