筑後の土蔵 のご紹介⑨

原点回帰期(2002-2003)

 山口怜子は1980年から10年に一度のペースでパッチワーク全国巡回展を行ってきましたが、2001年に自身3度目となる全国巡回展が福岡三越を皮切りに約1年をかけて全国のデパート催場を巡ってきました。2002は、その「里帰り展」として全作品を前半と後半と分けて山口酒造場全館に展示しました。
 また、初年度から取組んでいる「食」についても、これまでの生産者や農産物を紹介する形ではなく、当社自らが製造に携わった商品を発表していく機会となりました。
 これは、女将の山口怜子が中心となり「子どもたちの食を守る」をテーマに(有)食工房地蔵原(しょくこうぼうじぞうばる)を立上げるきっかけになりました。2002年03年身近にあるよいもの、nipponの素晴らしいものを自分の手で発表するとう原点に立ち返った時期だといえるかもしれません。

シンボルの土蔵稚児行列

2002年 第16回「筑後の土蔵」展(10/1-10/20)
山口怜子第一会場から第三会場まで「山口怜子全国巡回里帰り展」を開催。作品が多く入りきれなかったため、前半と後半と作品を入替えながらの展示となりました。また、昨年に引続き「つくりべ筑後工芸展」を併設。筑後地方の工芸レベルの高さには歴史的にも深みがあり、大変驚かされます。また、佐賀の鍋島からは紅茶とケーキの「夢染館」にも出展していただきました。

●山口怜子全国巡回里帰り展
●つくりべ筑後工芸展 展示と販売
●山口怜子デザイン展
●紅茶とケーキ 「夢染館」

2003年 第17回「筑後の土蔵」展(10/1-10/26)
2003年は(有)食工房地蔵原の本格的な発表の場となり、マスコミ、食品関係者、研究家、生産者など多くの食関係の専門家の方が多くお越しになりました。「子どもたちの食を守る」食べものは保存食としても注目されアメリカNASAが機内食としても目をつけたほど。また、地熱を使い「加工費ゼロの食品加工会社」を目指すという目標も掲げた。

食工房地蔵原の初期カタログ食工房地蔵原の初期カタログ

醸造年度

「醸造年度」という言葉をご存知でしょうか。
英語に直すとbrewry yearというので通称BYと業界では言っておりますが、業界では6月が年度末であり7月1日が新しい醸造年度の始まりとなります。つまり7月1日からが、19BYの始まりです。

雑穀甘酒を充填しています一本一本手にとって確認します今日は19BY最初の仕込みの甘酒を瓶詰めしております。いわゆる「仕込一号」というあつかいで当社では縁起物。以前ご紹介しましたが、甘酒はもともと夏の季語です。どうぞ体力回復にご愛飲ください。

7月蔵元日記

 なんとも雨の降らない梅雨ですね。近くを流れる筑後川も水量がすこし落ちているような気がしますが、皆様の街はいかがでしょうか。
 福岡県は過去に水不足を何度も経験しており、節水に関してとても意識の高いところで、子どもの頃から厳しく節水を躾けられております。(一人当たりの水の使用量は、福岡県が某大都市の半分以下という話を聞いたことがあります) 我々も環境問題についても出来ることから取組んでいきたいと考えています。

さて、月初め恒例のスタッフ紹介は、先月入社した柴戸志津子さんです。
柴戸さんは、4月に紹介した堤敦子さんの後任として5月より入社しました。「元気が取り柄」というだけあって、確かに大きな声ではきはきと引継ぎをしており、お客様の場所や名前を徐々にではありますが覚えてきております。どうか宜しくお願いいたします。

柴戸です。柴戸志津子
5月より山口酒造場の一員として日々頑張っております柴戸と申します。私自身あまりお酒を飲めないのですが一本一本愛情込めた我が社自慢の商品を笑顔で販売しております。お近くにおいでの際には是非お立ち寄りください。