包丁と新聞紙

女将の食日記

金物や釘、そして包丁などをしまうときは、台所の包丁いれにおくのが普通ですが、私は戸棚の中に雑誌を置き包丁をはさんでいれています。サビないし、安全な場所です。賊が侵入したときも安心。

金物は新聞紙にしまうとサビにくいことをしっていると得ですよ。
何十年もそのままでも保存状態は良好のまま。

【イベント】日本酒フェア

平成20年酒造年度全国新酒鑑評会の一般公開が行われます。
(独立行政法人酒類総合研究所、日本酒造組合中央会 主催)
いわゆる「金賞」や「入賞」といわれる大吟醸が約500種類あつまる、もっとも権威のあるコンペティッション。今年も恐らく数千人の方々で賑わいます。

2009年6月17日(水)
池袋サンシャインシティ
ワールドインポートマート4F 
前売り券 3000円 当日券3500円

チケット購入方法
 〇イープラス
 http://eplus.jp/sake 
 〇チケットぴあ
 0570-02-999

松尾大社(京都)

松尾大社京都市西京区に松尾大社という酒造りの神様として名高い神社があります(701年造営)。これは、酒造技術を日本に伝えたとされる秦氏が、明治初期まで神職を務めていたことに由来します。
(全国に「松尾様」を祀った神社はいたるところにあり、福岡県筑後地方は、うきは市の山の上に小さくても立派な松尾様が祀ってあり、一円の酒蔵は入蔵前と造り仕舞後に必ず参拝しています)

先日、今年の造り仕舞の御礼に松尾大社を参拝してきました。
私自身、実は初めての参拝でしたが、以前から写真などで見ていたせいか、妙に懐かしい気持ちになりました。全国から酒造家がお参りしているのでしょう、造り手らしい熱いメッセージがあちらこちらに見受けられます。一般の観光客の方にも庭園などを公開してありますので、京都にお出かけの際は是非是非お出かけくださいませ。日本酒資料館は入場無料です。
松尾大社 (桜が満開でした)

玄関先の塩

女将の食日記

玄関先に塩を盛る習慣がありますね。
あれは魔よけではなく、「娘に良い話があれば」と願う親の願いがこめられているのだと、ある小料理屋のご主人から聞いたことがあります。

昔、牛車に乗るのは高貴な男性でした。牛は塩が大好きで、玄関先に持ってある塩をなめるために庶民の玄関先に立ち止まることがしばしば。そこに牛車に乗った高貴な男性が、偶然にも家の中の娘に目が留まることがどれほどあったことか。。

牛は塩が大好き。歩かされた疲れた牛の体には塩が一番。塩は元気の源なのです。
庶民の家の前で止まるのは当たり前。

殿方の目に止まれば娘は玉の輿です。
良く考えたことですね。

勿論現世では、魔よけに塩を盛ったり、いやな客を追い払うために塩をまいたりしますけど語源はこれが始まりだったそうです。

◎塩は人体に必須の大切な食べ物です、食べたいだけたべれば良いのです。「減塩」という言葉がありますが、塩が悪者になっているのは悲しいことですね。 女将は塩をなめるだけで元気になる病人や、目じりの上がる人を沢山見てきましたよ。「敵に塩を送る」という言葉をもういちど考えて見ましょうね。

4月蔵元日記

今年全国で初めて桜が開花したのは福岡でしたが、その後寒い日がつづき、今が丁度満開です。

今年の酒造りは、先月終わりに全てのモロミを搾り終え、これから火入れまでの熟成期間を待ち、ビンに詰めて貯蔵する作業を残すのみとなりました。

今年の造りは、良好な気候と良質な米に恵まれたこともあり、杜氏一年目の古賀にも納得の酒造りとなりました。しかし、これに満足することなく今月から来年の造りにむけて精進していかなくてはいけないと思っております。洗米、麹、モロミ、酵母、貯蔵管理など、まだまだ良いものを造るためにやらなければいけないことが沢山あると、製造部は考えています。 また皆様におかれましても、忌憚ないご意見やご要望をお聞かせくださいませ。

まずは皆様方にお礼方々ご報告まで