9月蔵元日記

8月の九州はまずまずお天気に恵まれ、猛暑というよりは比較的すごしやすい一ヶ月でした。
しかし、田んぼでは7月の日照不足を完全に補うまでには行かず、今月に挽回したいところ。
9月、10月どうか実りの秋になりますように。。。

今月の社員紹介は、藤井純平君です。
藤井君は元野球部らしく元気で爽やかな31歳の青年です。奥さんと息子さんと三人で会社から1分のところに住んでいます。元、某大手自動車メーカーの販売員でしたが、縁あって当社に入社、現在は営業に出る前に製造部で酒つくりの研修中です。一日中、杜氏の古賀(こちらも体育会野球部です)について、汗だくでがんばっています。まだまだ2~3年は製造部にいると思いますが、彼は飲み込みが早いのでもうすぐ皆さんにご紹介できる日も近いかもしれません。

◎藤井純平
藤井純平はじめまして藤井です。まだまだ酒つくりは分からないことばかりですが、今はまだ知識よりも体で酒つくりを覚えています。まだまだ皆さんにお目にかかる日は遠そうですが、営業に出たときにはよろしくお願いいたします。久留米に来られたら、是非山口酒造場まで遊びにきてください。美味しいお酒が沢山ありますよ(笑)

感謝 県文化賞

この度、山口酒造場の大女将である山口怜子が福岡県の県文化賞を受賞させていただきました。

「福岡県をはじめ、多くの関係者の方々やスタッフの皆様、そして今まで私を支えてくださった皆々様に感謝申し上げ、甚だ簡単ではございますが御礼を申し述べさせていただきます。 ありがとうございました。
平成21年8月26日 山口怜子」

以下西日本新聞 8月26日朝刊より抜粋

3人に県文化賞

県は25日、県内の文化振興に大きな功績があった人や団体に贈る県文化賞の本年度受賞者を発表した。久留米市のキルト作家山口怜子さんら3人が選ばれた。山口さんは創造部門での選出。古い布の染色技術を生かし、日本古来の伝統技術を取り入れながら、新しい工芸文化であるパッチワークキルトを創作している。・・・・・・賞の授賞式は12月19日に行われる予定。

8月蔵元日記

先月は大変な雨に見舞われた九州・山口地方ですが、8月になるといきなりまばゆいばかりの真夏の太陽が照り付けています。

さて、山口酒造場ではこの春から夏にかけて、二種類の新商品を案内させていただきました。
鶯花

一つは「庭のうぐいす 鶯花(おうか) 純米吟醸」です。
日本の四季の美しさを表わす言葉に「鶯花海(おうかかい)」という言葉があり、これは春先の山間でうぐいすがあちらこちらで啼いている日本の美しい景色を表したもの。
鶯花(おうか)はそれにちなんで命名しました。口に入れると酸味がふくよかで、米の甘みとのバランスが心地良いと感じていただけると思います。キリッと冷やして飲んでいただいても余韻の長いお酒。

どぶろくもう一つの新商品は、「鶯印のどぶろく」という、純米酒をしぼる(こす とも言います)前のモロミをそのまま瓶に詰めたもの。 こちらも、酸味が強く食前酒として、またはデザートとして召し上がっていただくものです。

この2種類の新商品をご案内させていただきましたところ、大変な反響をいただき、お陰様で先月末をもちまして、どちらも完売させていただきました。
皆様にこころから御礼申し上げます。ありがとうございました。

来年の2月頃にはどぶろくを、6月頃には「鶯花 純米吟醸」をご案内差し上ることが出来ると思いますので、宜しくお願いいたします。
暑い時こそ日本酒が体を涼しくしてくれます。

真夏の夜は日本酒で!
 

 

 

お待たせしました。山田錦2009

酒造場から見た太陽

昨日は皆既日食で盛り上がった山口酒造場でした。

さて、大変遅くなりましたが、今年も山田錦の生育状況を随時報告します。

山田錦2(おなじみ重松淳一さん)
写真がないのが残念ですが、5月29日に種まきをして田植えをしたのが6月28日。

山田錦1

現在すくすくと育っています。
気候は順調ですが、間隔をあけて植えているので(45株)風通しが良く、台風が心配なところです。

今年はいくつか実験をしようと思っていますが、下の写真は今の段階で中干しといって水を切っている様子です。通常は来月の頭にするのですが、思い切った実験です。

日本酒造りとはお米を加工していくことなので、私たちは米造りが最も大切なことだと考えています。
今年もいい米が実りますように。

干上がっている田んぼ

【イベント】福岡岩田屋 まぼろしの酒

日時  7月15日から21日
場所  福岡岩田屋 酒売り場

九州の老舗百貨店 岩田屋で販売されている「まぼろしの酒」は、技師による二回の審査を通った酒のみがボトリングされて、夏と冬の二回のギフトシーズンに主に販売されています。

今年の夏は、福岡銘酒会の面々が日替わりで酒売り場で自慢の商品を案内します。
山口酒造場は初日の15日に売り場におります。

問合先
山口酒造場 
0942-78-2008

7月蔵元日記

7月になりました!
今年は梅雨に入っても全然雨が降らず、異常気象に苦しんだ平成19年に天気がどことなく似ておりイヤな予感がしていましたが、ここ数日は米農家にとってみれば恵みの雨です。
昨年(平成20年)がたいへん米の出来が素晴らしい年だったため今年も豊穣を祈るばかりです。

「雨がすくなくて田植えが出来ない」と心配していた糸島の山田錦農家もこれで一段落でしょう。

今月の社員紹介は豊福ひとみさんです。
豊福さんはビン詰場でラベル貼りの仕事をしています。もの静かな印象ですが、家事育児同様、仕事もしっかりこなす頼れるスタッフに成長されました。

◎豊福さとみ
豊福さとみさんみなさま、はじめまして!! ビン詰場でラベル貼りの仕事をしています豊福と申します。私自身、アルコールを全く飲めないのですが、瓶詰めする時にはなんともいえない良い香りがあたり一面に漂い、息をするたびに酔ってしまいそうな程です。 (笑) 皆様、今後とも宜しくお願いいたします。
 

のどが渇いた

のどが渇いたとき、氷水を飲むのは一寸止めましょう。
「でものみたい!」
そんなとき時はぬるま湯がいいとか。。。

冷たい水は体を冷すから疲れはとれないのです。
本当に疲れたらお茶とか温かいものを飲んでみましょうか!

◎体に入れるのものは、体温と同じ温度が一番負担が少ないのです

【イベント】日本酒フェア

◎平成20酒造年度全国新酒鑑評会「公開きき酒会」
 第一部 10時~13時 第二部 16時~20時(完全入れ替え制)
 
これは、20BY(平成20酒造年度)に製造された新酒の鑑評会の一般公開にあたるもので、現在広島で行われているものを東京でも開催しようとするもの。
今年、全国鑑評会に出品された大吟醸がすべてきき酒できます。山口酒造場も今年は「入賞」しましたので、当社の出品酒も出品されます。
日本酒フェア2009が開催されます。

◎全国日本酒フェア
 11時~20時

各県の酒造組合から出展します。私も、福岡県酒造組合のブースに一日立っておりますので福岡の日本酒を試飲しに是非おいでください!

チラシです2009年6月17日
東京・池袋サンシャインシティー
    ワールドインポートマートビル 4F 展示ホール
主催 (独)酒類総合研究所
     日本酒造組合中央会

祝!博多座10周年  with隆太窯(唐津焼)、庭のうぐいす

 福岡市の博多座は開業から10年が経ち、九州人にとって歌舞伎がすっかり身近な存在になりました。

公演チケットは2万円近くするものの、人気公演ではチケット入手が難しく、連日の盛況ぶりを見ると本当に景気が悪いのかと思いたくなるほどです。

 その博多座から開業10周年を記念して、「銘酒・庭のうぐいす10年貯蔵酒と唐津・隆太窯酒器セット」なるものが発売になりました。

博多座さんの案内チラシ 

特別販売価格10万円
 限定30セット

という内容。
高額ながら、限定感もあり中々魅力的な内容です。

隆太釜は、佐賀県の唐津焼きを代表する窯元で、例えば昨年紹介した寿司「つく田」で隆太釜の器が多く使われるなど、デザインだけではなく実用性にも信頼が厚い、唐津焼の窯元。恐らく、現在日本で最も人気のある窯元の一人でしょう。人間国宝の中里無庵さんは中里隆さんの実父。

今回は10年という年月をじっくり味わっていただくのは日本酒がよかろうということになり、隆太窯と庭のうぐいすに声がかかりました。

中里太亀さん

先日、博多座の方々と唐津まで足を伸ばし、中里太亀(中里隆さんの長男)さんを訪れました。
唐津焼を愛して止まない、窯元の方でした。

7月10日に、中里隆・太亀親子、と小生で「蔵元・窯元を招いての内覧会」が開催されます。お問合せは博多座まで。

蔵元日記6月

新緑が深まり、入梅前の爽やかな風が印象的です。

静かな蔵とは対照的に、種まきを終えた農家では芽を出し始めた稲の手入れに余念がなく、田植えにむけて忙しくなっています。

昔から田植えとは神聖なもので、田植え前には乙女が一日みそぎをし、翌日の早朝から腰に赤い布だけを纏い田植えを行う神事を行っていたのは、筑後地方だけでしょうか?(みそぎが終わった乙女を早乙女と呼んだらしい)

尊い田植えが始まる前には、蔵でもお供えをして今年の米つくりが無事に行えるように神様に願います。

お供え(早苗、魚、酒をしつらえます)

山口酒造場では酒造りのもっとも重要なエッセンスは米だと考えています。
大自然に対して酒蔵として無力に近いのですが、稲が健康に育ってくれるように絶え間なく努力をしていくことが大切だと思っています。

お供え

ps赤い布と絞り布は昔の名残です。
  絞り布はいろいろ種類がありますが、室礼では伊勢木綿ときまっているようです。