山田錦8月10日

8月10日。ぐんぐん成長します中干しているのでひび割れしています干潟地区の重松さんの田んぼ。前回より随分丈が伸び、健康そうにすくすく育っています。重松さんのヒザ上くらいの背丈になりました。 現在、中干しして4日目で、田んぼには水が入っていませんが、稲はしっかり成長しています。分株(ぶんけつ)した茎の本数をこれ以上増やさず、稲は充実期に入ります。

樽海さんの田んぼこちらは樽海(たるみ)さんの田んぼ。樽海さんは、完全自然農法で山田錦を栽培しているベテランの農家さん。肥料はもちろん農薬も一切使用せず、独自の栽培理論をお持ちの農家の方です。樽海さん理論では肥料を全くあげないのやりかただと茎の本数がもともと少ないので(あまり分株しない)、中干しせずに水は入れっぱなしが丁度いいという考えです。こちらは水を抜かずに水がひたひたの状態。樽海さんの山田錦は収量こそすくないものの素晴らしいものを造られます。樽海さんはポット苗で育苗し根を深くはらせ稲が力強い感じをうけます。無効分株(むこうぶんけつ)が無く、全ての茎から穂がでるそうです。

山田錦7月31日

小郡市干潟の山田錦の生育状況。

CIMG4751.JPG7月31日現在真夏の太陽の日差しを一身に浴びすくすくと成長しております。稲の間隔を広く植えているので風通しがよく横の稲に遠慮せず縦横、健康に発育しています。田植え時期を少し遅らせたので中干しは来週くらいか?まだ根元は水につかったままです。

山崎徳松さん

草取りが大変です 山崎徳松さんという農家の方がおられます。以前にも紹介しましたが、福岡県朝倉市で山田錦を作付けしていただいている方です。
 山田錦という稲は原種に近いため、化学肥料を与えると収量を増やしてしまうので風によって簡単に倒れてしまいます。その反面、肥料もやらずに自然児のようにそだててあげると惚れ惚れするような実を結び、これが良い酒をかもし出す原料になります。JAが不良田とする砂や石がごろごろしているようなやせた田んぼで本領を発揮する面白い稲です。
 山崎さんは酒のことは深くはご存知ではありませんが真面目に山田錦に取組んでいただいております。今年も化学肥料や農薬は一切使わないので草取りが大変そう。一粒も無駄に出来ない・・・・そんなnipponのこころはこんなところからも湧き出てきます。

山田錦(干潟地区)

本年も、福岡県小郡市干潟地区でも山田錦の栽培をしています。

圃場番号1こちらが圃場番号1番の種籾の原種を保存する田んぼです。大変やせた土地なので根を深く張り風通しもよく、真夏には冷たい水が流れ込んで、稲もここちよさそう。 いいコメは健康であることが条件のようです。

                                              
                         

                      
重松さんの田んぼですこちらは、重松さんの田んぼ。干潟の方々は農薬や化学肥料を殆ど使わない農法で酒米以外も取組んでおられるため、稲作とは雑草との戦いになります。重松さんは除草剤を使わないのでジャンボタニシに雑草を食べてもらうことで少しは助かっていますが、今年はジャンボタニシが多いらしく肝心の稲もたべられてしまわないかと心配。本当は水を落としてタニシを土中にもぐらせたいのですが、現在は梅雨時でなかなかおもったようにはいきません。

ヒノヒカリの田んぼこちらは、別の地区の飯米のヒノヒカリという品種の田んぼ。山田錦と比べると随分緑が多く、力強い感じがします。 あくまで私見ですが、これが健康な稲かというと疑問です。鶏でいうとホルモン剤で増強されたブロイラーのようなもので、化学肥料を与えすぎるとこのように丸々と太った稲が出来上がってしまいます。このような田んぼは、収量が上がるため農家は売上が増えますが決して彼らは自家用には食べません。過保護で育った米は美味しくないからです。また、このような稲は根が深く張らないので台風がくると簡単に倒れてしまいます。 人間に置き換えると、小さい頃から甘やかされて丸々と太った人よりも、多少ラフに育てられて粗食する人の方が意外と病気もせず健康で長生きするのと同じでしょうか。しかし、残念なことに日本の殆どのコメはこのブロイラータイプの田んぼです。

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2007年山田錦栽培スタート

塩水選後の種籾一枚一枚丁寧に作業していきます

福岡県朝倉市秋月にて2007年の山田錦栽培がスタートしました。本日5月27日は、種まき。事前に塩水選をおえて選別しておいた種籾を培土に種まきします。この山田錦の様子は随時お伝えしていきます。

本年は、福岡県朝倉市秋月と小郡市干潟営農集団の二箇所で山田の栽培をします。

山田錦は粗く(薄く)まきます山崎徳松氏と長男、次男