【酒活】Aチーム キーワードは「恋」


【酒活(しゅかつ)プロジェクト】
平成23年、山口酒造場が久留米大学文学部と共同して新しいお酒を開発し、
全国コンテストに応募する産学連携事業です。
構成メンバーは、久留米大学文学部の教授、大学生、山口酒造場のスタッフ。

久しぶりの投稿です。
夏の間、開発スタッフが三チームにわかれ、それぞれしっかり活動していました。

各チーム、の夏~秋の活動をダイジェスト版で紹介します。

◎Aチーム(班長は弊社の藤井君。開発スタッフは学生さん6名)

< スタート期>
(まずはコンセプト決め)

キーワードは「恋」に決まり。

「二人をむすぶ」お酒をつくりたい

たとえば、出会ったばかりの男女…
「倦怠期」を迎えたカップルや夫婦…
馴れ合いになった友達同士や会社の仲間…

< 迷い期>
ここから、Aチームは長いトンネルに入りました。

コンセプトが決まったのに、これを表現する味が決まらない。
「恋愛を色で例えると」、「甘さはこれくらい」、「酸っぱさ加減」云々。

数限りなくある、味と色の組合せ。

< 確信期>

何だか訳が分からなくなったころ、Aチームは原点に返りました。

「二人をむすぶ」=「付き合い始めたころを思い出す」味
出会った頃の感じを思い出させてくれる、そんなお手伝いをしてくれる飲み物。

男女が、おちついて、しんみりと味わう。
落ち着いて昔を振り返ることが出来る味。
ほのかな甘酸っぱさもほしい。  

いろんなことが具体化していく、、ように見えた、、

< 試行錯誤>
しかし、Aチームはここからも長かった。

コンセプトが味で表現できない。。ピンとこない。
夜遅くまで打ち合わせすることもしばしば

いちごみるく、ヨーグルト、焼酎、カボス、桃ジュース、クランベリー、ローズピップ、ハイビスカス、リンゴ酢、
またしても限りない組み合わせ。。。

しかし、やっていくうちに、「紅茶」がいちばんコンセプトにしっくりくることに学生さんたちは行き着きました。
紅茶に、甘酸っぱさを加えていきたい。

< 完成期>

紅茶にあまずっぱい要素を加えたもの
次第に材料がしぼられていく、、
紅茶の種類も決まってきた。

複雑な味は二人の思い出の積み重ね。
大人の雰囲気でゆっくりしんみりと味わい、昔を思い出してほしい。
夜景をみながらJAZZを聞きながら。

そうして出来上がったのが、
ふたりをむずぶ「Ribbon Time」

おちついた複雑な味のするしんみりと慈悲深いお酒の完成です

○社長談
Aチームは心理学科の学生さんが多く、「恋愛」という切り口がすんなりと決まり、スムーズにスタートしました。
心理学の授業は恋愛がテーマだったりすることがよくあるようです。知りませんでした。
Aチームは、「フランス人っぽい雰囲気の中」、決まらないことを楽しんでいたようにも見えました。偏見か?
傍からみていると、弊社藤井君とはキャラが全く違い、藤井君は班長としても個人的にも多少戸惑っているようにも見えましたが、いいお勉強でした(笑)。紅茶リキュールは苦味が引き立ち、深い味わいです。確かに、付き合いの長い人と二人で夜、JAZZでもききながらしんみりと飲みたくなる味です。出会った頃を思い出しそうな。恋愛にこだわらず、男同士でもよさそう。でもこれを飲むなら絶対夜ですね。