【酒造業創業の話】
江戸末期山口家5代目 利七(りしち)は「庭を見ながら、鶯の声をききながら飲む酒がたいへんすきだった」
そうです。
そんなある春の日利七が庭を眺めていると、一羽の鶯が梅の木に飛来してきて、庭の湧水で水浴びをしていました。
利七はそこで「その水が清らかなることを知り、その水で酒つくりをすることを決意した」
そして酒名を「庭の鶯(にわのうぐいす)」と命名したそうです。
(鶯は蔵の近くの北野天満宮から、神様の遣いとして飛来するものと崇められていたそうです)
鶯が飛来したその梅の木は、今も現存しています。
今年も、その梅の木に花が咲きました。
庭にはもう湧水はありませえんが、その代り、春になると土筆が顔をだします。