みりんを造ります

突然ですが、本日「みりん製造免許」をいただきました!

今まで「みりん」といえば大手メーカーのほぼ独占状態でしたが、今年から清酒製造業者にも製造免許が緩和されたのでいち早く申請させていただきました。

実は、この制度が導入されてもあまり申請者がおらず、福岡国税局管内では当社が一番早く免許をいただことになるそうです。ひょっとしたら、日本で一番早いのでは?という人もいましたが、少なくとも福岡県で現在みりんの製造販売免許を持っているのは弊社だけかもしれません(もし違っていたらご指摘ください)。

当社がみりんを造ろうと思ったのは、次の二つの理由です。

一つ目は、日本の伝統食に対するアプローチを考えたかったから。
みりんは砂糖がなかった頃の甘味料です。
上白糖が手軽に手に入る時代、ひょっとするとみりんはその役目を終えているかもしれません。
しかし、米からとれた甘味料というものに興味があります。
当社では、みりんの製造を大きくすることは全く考えてません。出来れば、深く長く取り組んでみたい。そんな思いです。

二つ目は、弊社の技術力向上のため。
中小企業は常に技術力をアップさせていかなくてはいけません。
そういう意味で、アルコール全般に対する知識を習得することで、必ず日本酒つくりにフィードバックできるものが何かあると思いました。
横に広げることで深くなる。
裾野を広げると山は高くなるといった感じです。

 今年の冬に仕込み、もろみ熟成に3ヶ月、しぼって12ヶ月の熟成、商品化は早くて平成25年の夏の予定です。
随分先の話になりそうですが、どうぞお楽しみに!!