今年の営業最終日になりました。
2010年は春先から暑い日が続き、夏の記録的猛暑、秋の熱帯夜と、今年ほど「暑」を心配した年はありませんでした。こんな年は酒米が硬くて溶けてくれず、酒にならない恐れがありました(高温障害)。
2年前の苦い経験もあり「九州では酒も米もつくれなくなるのではないか…」 誰も口に出来ない言葉でした。
しかし今年は10月に入ると秋らしい冷え込みが続いたことが幸いし、酒米の生育状況が好転し例年通り酒を仕込むことが出来ており、自然の神々に感謝の気持ちを感じざるを得ません。やはり自然とは戦うものではなく向き合うものというのが、我々のような小さな地酒メーカーとしての現実であり、且つ、正しい姿だと改めて思った一年でした。
会社では、製造部・営業部それぞれ「基本に忠実に」というスローガンのもとに結束し、一年間継続して取り組む事ができました。お客様の応援の声が大きな励みとなりました。本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
来年は引き続き基本に忠実に取り組む傍ら、「農」と向き合い新しい挑戦をしていきたいと思っています。
本年は誠にありがとうございました
どうぞよい年をお迎えくださいませ
合名会社 山口酒造場
社長 山口哲生