山田錦(干潟地区)

本年も、福岡県小郡市干潟地区でも山田錦の栽培をしています。

圃場番号1こちらが圃場番号1番の種籾の原種を保存する田んぼです。大変やせた土地なので根を深く張り風通しもよく、真夏には冷たい水が流れ込んで、稲もここちよさそう。 いいコメは健康であることが条件のようです。

                                              
                         

                      
重松さんの田んぼですこちらは、重松さんの田んぼ。干潟の方々は農薬や化学肥料を殆ど使わない農法で酒米以外も取組んでおられるため、稲作とは雑草との戦いになります。重松さんは除草剤を使わないのでジャンボタニシに雑草を食べてもらうことで少しは助かっていますが、今年はジャンボタニシが多いらしく肝心の稲もたべられてしまわないかと心配。本当は水を落としてタニシを土中にもぐらせたいのですが、現在は梅雨時でなかなかおもったようにはいきません。

ヒノヒカリの田んぼこちらは、別の地区の飯米のヒノヒカリという品種の田んぼ。山田錦と比べると随分緑が多く、力強い感じがします。 あくまで私見ですが、これが健康な稲かというと疑問です。鶏でいうとホルモン剤で増強されたブロイラーのようなもので、化学肥料を与えすぎるとこのように丸々と太った稲が出来上がってしまいます。このような田んぼは、収量が上がるため農家は売上が増えますが決して彼らは自家用には食べません。過保護で育った米は美味しくないからです。また、このような稲は根が深く張らないので台風がくると簡単に倒れてしまいます。 人間に置き換えると、小さい頃から甘やかされて丸々と太った人よりも、多少ラフに育てられて粗食する人の方が意外と病気もせず健康で長生きするのと同じでしょうか。しかし、残念なことに日本の殆どのコメはこのブロイラータイプの田んぼです。

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