醸造担当 大下です。
酒造りもいよいよ大詰めとなってきました。
しかし、仕込みは終わってもまだいくつかの醪は上槽を待っています。
上槽を終えた後~次の醪を上槽するまでの間に行う作業の一つが、「粕はがし」です。
酒粕が板チョコのようになっていて、何だか美味しそうに見えますよね(笑)
これをすべてはがし取るのですが、これがまた結構大変な作業なんです(^_^;)
磨き抜かれた技を継承
醸造担当 大下です。
夏場は工作担当にもなります。
年季が入ったこの瓶詰めライン。昭和40年代からあるらしいのですが、まだまだ現役です。
予定だとあと3年でお役御免になるのですが、それまで大切に大切に使う予定です。
瓶詰作業時に商品充填後の瓶を洗い流すシャワーが壊れていたので、自分で作ってみました。
瓶のベタつきがなくなり、一本ずつ瓶を拭く作業が少しでも軽減されれば成功です。
醸造担当 大下です。
酒造りの季節も近付いてくる9月下旬~10月初旬、まずは清酒の製造計画を立てます。詳細な仕込み予定を作ってしまわないと、何も始められません。
九州は秋が暑く、春も3月から急に温かくなるので、寒造りは限られた時期にのみ可能です。
製造期間が限られているので、毎年杜氏を悩ます、大変な仕事です。
醸造担当 大下です。
清酒の日本酒度を測定する浮ひょうです。
日本酒度-30~+20までの目盛りと、裏に「イロハニホヘト」と書いてあります。
「イ」(-30~-14)旨口甘口の極端なもの
「ロ」(-14~-10)旨口のもの
「ハ」(-10~-5)濃醇のもの
「ニ」(-5~0)甘辛不変のもの
「ホ」(0~+5)稍辛口で相当コクあるもの
「ヘ」(+5~+20)辛口薄口の極端なもの
「ト」(+20以上)辛過ぎて味の少ないもの
大変古い物なので、商品の日本酒度を見る際の参考までに。
醸造担当 大下です。
酒造りの片付けも、ようやく落ち着きました。
毎年最後の大仕事が、醪圧搾機の解体・洗浄です。
大きな板を、手分けして洗います。
醸造担当 大下です。
以前、「タンクに何リットル入っているのか、どうやって調べるの?」
と聞かれたことがあります。
写真のように、目盛りのついた尺でタンクの淵から液面までの深さを測って調べます。
各タンクごとに違うので、目盛りとリットル数の換算表が何十枚もあります。
醸造担当 大下です。
清酒の造りが終わり、梅酒に使用する粕取焼酎の製造もピークを迎えております。
弊社の粕取焼酎は、減圧蒸留といい、蒸留器内の気圧を下げて蒸留する方法を採用しております。
器内の気圧を下げることで100℃よりも低い温度で沸騰しますので、きれいで味わいの深い原酒を取り出すことができます。