またまた山田錦の話

CIMG1124.JPG12月9日、干潟営農業集団の方々と山田錦に関して勉強会をすることに。
かの有名な、JA糸島の末松茂さんを講師としてお招きしました。
40余年、約2000町歩の田んぼを毎年毎年見続けてきた、自らは「百姓」と呼ぶ仕事人です。

昨日は、地域の垣根を越えて、熱く、惜しげもなく、的確にお話を聞かせていただきました。参加した15名の農家の方々は、大変いい勉強になったはずです。

山口酒造場の製造スタッフも参加させていただきましたが、大変勉強になりました。

福岡県の糸島地方は全国的にも有名な山田錦の産地です。
歴史は古く、昭和26年の初作付以来、昭和29年にはある程度の量を出荷していた実績があるそうです。
現在でも、糸島地方の山田錦は県外の有名地酒メーカーでもたくさん使われており、福岡県の酒米生産量:全国1位(山田錦は2位)を支える主要な産地です。
(近年順位が入れ替わったかもしれませんが、日本を代表する山田錦の産地であることは間違いありません)

末松先生、大変ありがとうございました。
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今年の山田錦

酒米研究会がありました。

今年の山田錦を中心とする酒米の状況(福岡県産)を確認する貴重な機会です。

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今年の米は・・・
(まだ搾ってないので、恐らくという範囲ですが)とても良い。

と言えそうです。
天候が良く、秋口に熱帯夜が続くこともなく、台風も来なかった平成21年。このような年は、順調な酒つくりが行える年です。

CIMG5356.JPG精米時間も標準的で、精米による胴割れ(米が割れること)や砕米(くだけた米)の発生率がとても低い。

吸水(洗った後に水につけておく)は標準的で、蒸米はサバケがよく、弾力があるのでとても良い。

麹の温度経過は順調です。

このような年は、(ボジョレーも50年来最もよかったそうですが)とてもいい日本酒が出来ます。 どうぞ、ご期待くださいませ。

蔵元日記12月

早いもので今年も残すところあと1ヶ月になりました。

本年も皆様方には大変なご愛顧をいただきまして、誠にありがとうございました。

お陰さまで、春の新酒、夏の冷酒、秋のひやおろしと年間を通して、納得のいくお酒をお届けすることが出来ました。 特に、春のうぐいすラベルや、どぶろく、純米吟醸 鶯花は、予想をはるかに超える反響をいただきまして、予定を前倒しして無事完売となりましたことは、杜氏一年目の古賀をはじめ製造部の大きな自信になりました。

(また、秋口には通年商品の純米吟醸酒が売り切れとなってしまいました。大変ご迷惑をお掛け致して、申し訳ありませんでした。現在売りきれとなっています純米吟醸酒につきましては、製造に目処がつき次第順次ご案内させていただきますのでよろしくお願いいたします。)

今月の社員紹介は大下剛史君です。

大下剛史くん大下君は製造部に入社して一年目の若手社員です。製造部といえども、接客からパソコンまでなんでもこなす今どきの若者ですが、すこしづつ製造部の輪に溶け込み、毎日額に汗してがんばっています。

◎大下剛史
今年製造部に入社した大下です。毎日一生懸命日本酒造りに励んでいます。
これからは、大のお酒好きだが焼酎しか飲まない親父を日本酒好きにさせるようなうまい酒を造っていきたいと思います。宜しくお願いします。

【イベントの案内】第17回福岡県文化賞

第17回福岡県文化賞 贈呈式&記念イベント のご案内です。

日時 平成21年12月19日 13時開演
会場 福岡シンフォニーホール
入場無料(先着1000名)

チラシです弊社女将の山口怜子が本年度福岡県文化賞を受賞しましたのでその記念イベントが開催されます(主催 福岡県)。第一部が贈呈式、第二部が記念イベントになっています。

【第一部】 13時~
 贈呈式
【第二部】
・受賞者3人によるトークセッション
・記念コンサート
 ベートーベン交響曲第9番
 指揮 フォルカー・レニッケ(第15回文化賞受賞)
 管弦楽 福岡OBフィルハーモニーオーケストラ

祝 金賞!

福岡国税局管内 酒類鑑評会 純米酒の部にて見事「金賞」を受賞しました。
古賀杜氏になって、春秋のW受賞です。

これから始まる酒造りに一層気合が入ります(古賀談)

ありがとうございました

お酒の学校11期

有職女性を対象に日本酒を学習する「お酒の学校」も、今年で11期を迎えることができました。
福岡県酒造組合主催のこの企画もすっかり定着し、今や250名を超える生徒さんたちが卒業されています。

島田律子先生写真は11月5日に、日本酒スタイリストの島田律子さんを講師にお迎えした入学式の様子。約30名の福酒撫子(ふくざけなでしこ)の卵たちが無事に門をくぐられました。おめでとうございました。

第11期の様子は朝日新聞で連載される予定です。
(第1限目の様子は11月11日の新聞に7段で大きく出ていました)

大学講座

講座の様子11月10日久留米大学法学部の学生さんを対象に日本酒講義を行いました。昨年に引続き、今年で2年目。

福岡国税局のご協力をいただきながら、地道に日本酒の面白さを伝えていきます。(もちろん税金の大切さも教えます)

今回は、杜の蔵(福岡県久留米市)の森永一弘常務と一緒に約2時間の講義。
日本酒の特徴、飲み方、食事の楽しみ方、きき酒の仕方・・・・・

どれほど伝わったか?ですが生徒さんたちは講義を熱心にきいてくれます。

最後の「面白かったです~」という一言がとても嬉しい一日でした。

甘いか辛いかを当てます

【イベント】岩手県盛岡市 酒の会

岩手県盛岡市の芳本酒店の会が開催され、初参加しました。

店主の芳本さん芳本さんはいつもニコニコ、元ラガーマンとは思えない程おっとりとしていて、しかも自身が大の日本酒ファンという人情派。 しかし、純米酒にかける思いは頑固一徹で、とくに温めて飲む純米酒の啓蒙に日夜奮闘されており、山口酒造場の長年の取引先様の一つ。
そのお陰か、盛岡にはうまい純米酒を燗酒でのませる店が山ほどあります。

7日には、盛岡市の桜山神社をお借りして、約100名の面々と温かい純米酒を堪能しました。約15社ほど集まった蔵元とも深夜まで日本酒談義。
酒も肴も上々でした!

11月蔵元日記

11月になりました。いよいよ酒造りが始まります。

本館入り口CIMG0523.JPGひやおろし
筑後の土蔵展(23年目。10月1日から31日まで開催)には大変多くのお客様にご来場いただきましてありがとうございました。お陰様で無事に終わることができました。

食工房地蔵原の食品たちCIMG0492.JPG

秋の美しさ、充実した筑後地方の秋の空気、そして、庭のうぐいすの冷おろしをご堪能していただいたのではないかと、スタッフ一同、笑顔で終わることができました。本当にありがとうございました。来年も10月1日から「筑後の土蔵」展を開催する予定です。山口酒造場の蔵を一般に開放する唯一のイベントですので、皆様どうぞお越しくださいませ。

さて今月のスタッフ紹介は中園久義さんです。
中園さんは、知る人ぞ知る、庭のうぐいすの元・名杜氏。
中園久義さん中学卒業後15歳で入蔵し、鬼木利平杜氏(長年庭のうぐいすの杜氏として活躍した方。元、九州杜氏組合長。黄綬勲章受賞。)に従事し、釜・ムロ・モトを経験、平成元年から副杜氏、平成7年から平成13年まで杜氏。平成2年には、局の新酒品評会で、初の局長賞(大吟醸の部1位)を受賞した。入賞暦多数。
中園さんは正式には退職したものの、自分の畑でとれたものを「差し入れ」といって、よく遊びに来られては、現役の蔵男にも熱心に声をかけてくれます。 特に大吟醸を搾る頃には、どこからともなく現れては、的確なことを言い残しさっといなくなる職人肌。その眼光たるや鋭く、若手職人のいい手本になっています。 

御礼

CIMG06421.JPGCIMG0647.JPG第23回「筑後の土蔵」展は今日が最終日になりました。
今年はコスモスの開花が早かったこともあり、例年のように中旬から下旬にかけてお客さんが集中することもなく、ゆったりのんびり秋を楽しまれる方が多かったように思います。今年も大変多くの方にご来場いただきましてありがとうございました。

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また、山田錦の刈り取りは10月18日に終わりました。
8月、9月、10月と天候に恵まれ昨年にひきつづきいい米ができていますし(台風がこなかったのも大きい)、これで安心して酒造りに入ることができます。
干潟、吹上、糸島で山田錦を造っていただいた多くの農家の皆様、本当にありがとうございました。いただいたお米は大切に使わせていただきます。

新酒は1月から順次お届けできると思います。
どうぞお楽しみに。

それと、以下商品はお陰様で完売しております。
春先から純米吟醸の売れ行きが大変好調で、蔵の在庫がなくなりました。
品切れになりましたことで、特に飲食店の皆様には大変ご迷惑をおかけします。
次の入荷につきましては、お取引の酒販店様にお尋ねくださいませ。

▲うぐいすラベル純米吟醸 1800、720 
  次回お届け 2010年2月上旬から

▲庭のうぐいす 純米吟醸 鶯花 1800、720
 次回お届け 2010年4月以降  6月ごろ?