11月蔵元日記

11月になりました。いよいよ酒造りが始まります。

本館入り口CIMG0523.JPGひやおろし
筑後の土蔵展(23年目。10月1日から31日まで開催)には大変多くのお客様にご来場いただきましてありがとうございました。お陰様で無事に終わることができました。

食工房地蔵原の食品たちCIMG0492.JPG

秋の美しさ、充実した筑後地方の秋の空気、そして、庭のうぐいすの冷おろしをご堪能していただいたのではないかと、スタッフ一同、笑顔で終わることができました。本当にありがとうございました。来年も10月1日から「筑後の土蔵」展を開催する予定です。山口酒造場の蔵を一般に開放する唯一のイベントですので、皆様どうぞお越しくださいませ。

さて今月のスタッフ紹介は中園久義さんです。
中園さんは、知る人ぞ知る、庭のうぐいすの元・名杜氏。
中園久義さん中学卒業後15歳で入蔵し、鬼木利平杜氏(長年庭のうぐいすの杜氏として活躍した方。元、九州杜氏組合長。黄綬勲章受賞。)に従事し、釜・ムロ・モトを経験、平成元年から副杜氏、平成7年から平成13年まで杜氏。平成2年には、局の新酒品評会で、初の局長賞(大吟醸の部1位)を受賞した。入賞暦多数。
中園さんは正式には退職したものの、自分の畑でとれたものを「差し入れ」といって、よく遊びに来られては、現役の蔵男にも熱心に声をかけてくれます。 特に大吟醸を搾る頃には、どこからともなく現れては、的確なことを言い残しさっといなくなる職人肌。その眼光たるや鋭く、若手職人のいい手本になっています。 

御礼

CIMG06421.JPGCIMG0647.JPG第23回「筑後の土蔵」展は今日が最終日になりました。
今年はコスモスの開花が早かったこともあり、例年のように中旬から下旬にかけてお客さんが集中することもなく、ゆったりのんびり秋を楽しまれる方が多かったように思います。今年も大変多くの方にご来場いただきましてありがとうございました。

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また、山田錦の刈り取りは10月18日に終わりました。
8月、9月、10月と天候に恵まれ昨年にひきつづきいい米ができていますし(台風がこなかったのも大きい)、これで安心して酒造りに入ることができます。
干潟、吹上、糸島で山田錦を造っていただいた多くの農家の皆様、本当にありがとうございました。いただいたお米は大切に使わせていただきます。

新酒は1月から順次お届けできると思います。
どうぞお楽しみに。

それと、以下商品はお陰様で完売しております。
春先から純米吟醸の売れ行きが大変好調で、蔵の在庫がなくなりました。
品切れになりましたことで、特に飲食店の皆様には大変ご迷惑をおかけします。
次の入荷につきましては、お取引の酒販店様にお尋ねくださいませ。

▲うぐいすラベル純米吟醸 1800、720 
  次回お届け 2010年2月上旬から

▲庭のうぐいす 純米吟醸 鶯花 1800、720
 次回お届け 2010年4月以降  6月ごろ?

  

第23回筑後の土蔵

昨日は酒蔵コンサートが開かれました。

酒蔵コンサートの様子大雨にもかかわらず会場は超満員で大変もりあがりました。
元気一杯の佐野真奈美(ソプラノ)さん、吉岡菜月(ピアノ)さん、松下知代(琴)さん、たのしいひと時をありがとうございました。
また、(私は聞けずに大変残念でしたが)第二部の「みおりカルテット」様、酒蔵に素晴らしい音色を奏でていただいたと後でお聞きしました。 大変ありがとうございました。

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FMfukuoka
1日、2日とTVラジオで連日響き渡る石丸の美声(笑)
FMfukuoka出演の様子です

10月蔵元日記

とうとう10月になりました、第23回「筑後の土蔵」展が始まります。

実りの秋といいますが、10月は我々にとってみては一年間の集大成の時。日本酒を愛してくださる皆様とともに、大いに実りの秋を実感したいものです。

適度に熟成した「日本酒」、われわれの考える食のスタイル、そして日本の美しさ、何をとっても秋という季節は様になります。

筑後の土蔵は本日から31日まで無休で開催します。どうぞお出掛けくださいませ。

蔵の膳
(昨年の蔵の膳。今年は・・・・お楽しみに)

筑後の土蔵はじまります

山口酒造場の蔵開き「筑後の土蔵」展が今年も10月1日から31日まで行われます。

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 「秋のお酒のおいしさを知っていただきたい・・・」という思いで、秋の蔵開きを始めて今年で23年目になりました。 
 春のお酒はそれはそれで美味しいものですが、以前は秋になるとお酒の値段が上がっていた、、というほど、秋はお酒が熟成し味が丸くなり、つめたくしても温めても味が落ち着いていて美味しいものです。

(昨年の様子)
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TV・ラジオの予定
10月1日 KBC あさデス(朝、生放送3回、11時過ぎに1回)
       RKBラジオ 中継車スナッピー (10時~ 3分程度x2回)
        *当社の紹介は一部で、10/1が「日本酒の日」という日本酒のPRコーナーです
10月2日 FM fukuoka 中継車(15:20~ 3分程度)
10月5日 TNC ももちはまストア(時間未定)

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◎庭のうぐいす 蔵開き 「筑後の土蔵」展
10月1日~31日 10時~17時まで
開期中は無休

/ 日本の衣食住はここにある/
 ~ 江戸酒蔵と古布パッチワーク発祥の家 ~
・秋の日本酒、甘酒、ニンジンジュース、
・梅酒 うぐいすとまり 
・樫樽熟成焼酎 樽酎(麦) いも酎(いも)
・おべんとう 「蔵の膳」 
・こだわり野菜のうどんコーナー
・無料休憩所 
・北野天満宮、北野コスモス街道は徒歩1分です

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開期中はお休みなしで開催していますので、是非秋の久留米市北野町にお越しくださいませ。

筑後の土蔵2009

今年も「筑後の土蔵」展を開催します。

10月1日~31日
山口酒造場 本館
10時から17時まで
◎秋のひやおろしの試飲販売
◎酒蔵料理「蔵の膳」
◎山口怜子のパッチワーク新作展(母家、仕込蔵)
などなど

案内ちらしです

随時ご紹介していきます!

10月1日     オープニングイベント
      2日      酒蔵コンサート (入場無料)
    10,11日 コスモスフェスティバル
    18日      おくんち
    20,23日 まちたび博覧会in山口酒造場

などなど盛りだくさん。

9月蔵元日記

8月の九州はまずまずお天気に恵まれ、猛暑というよりは比較的すごしやすい一ヶ月でした。
しかし、田んぼでは7月の日照不足を完全に補うまでには行かず、今月に挽回したいところ。
9月、10月どうか実りの秋になりますように。。。

今月の社員紹介は、藤井純平君です。
藤井君は元野球部らしく元気で爽やかな31歳の青年です。奥さんと息子さんと三人で会社から1分のところに住んでいます。元、某大手自動車メーカーの販売員でしたが、縁あって当社に入社、現在は営業に出る前に製造部で酒つくりの研修中です。一日中、杜氏の古賀(こちらも体育会野球部です)について、汗だくでがんばっています。まだまだ2~3年は製造部にいると思いますが、彼は飲み込みが早いのでもうすぐ皆さんにご紹介できる日も近いかもしれません。

◎藤井純平
藤井純平はじめまして藤井です。まだまだ酒つくりは分からないことばかりですが、今はまだ知識よりも体で酒つくりを覚えています。まだまだ皆さんにお目にかかる日は遠そうですが、営業に出たときにはよろしくお願いいたします。久留米に来られたら、是非山口酒造場まで遊びにきてください。美味しいお酒が沢山ありますよ(笑)

2年ぶりの受賞でした

賞状福岡国税局管内の日本酒・しょうちゅうの鑑評会があり、お陰様で山口酒造場が純米酒の部で優等賞を受賞しました。

田んぼに降り注ぐ太陽、流れ込んでくれた冷たくて清らかな水、そしてコメを育てていただいた農家の方々、お酒を売っていただいた方、飲んでいただいた方がいらっしゃったからこそ、お酒を造ることができました。
我々は、コメを精米し、酵母のちからでお酒になるのをすこしだけ、本当にすこしだけ手伝っただけなのです。
皆々様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

合掌

北野おくんち

「筑後の土蔵」は今日が最終日。丁度今日は北野おくんちが行われていますのでご紹介します。

天満宮での奉納の様子北野おくんちは毎年10月の第三日曜日に行われる五穀豊穣を祝うお祭りで、大変長い歴史があります。舞台となる北野天満宮は1054年に建立され、菅原道真がこの地を通りかかったとき河童から襲われ、その際切り落としたとされる河童の手が宮宝として残っています。

おくんちのダイジェスト版…

奉納の舞赤鬼kannusi1.JPG

朝一番から天満宮に舞いが奉納されます。これは赤髪を振り乱して太鼓を乱打する河童が退治される様子。太鼓に体当たりするなど迫力ある舞に子どもの目はクギ付けです。

約20人かかり

舞いが奉納された後、拝殿から神輿がおろされ神輿行列の始まりです。

稚児行列笛を吹く大人

風流(ふりゅう)行列は女性禁制で、稚児行列は女装した少年たちが振袖で頑張ります。日ごろの少年たちにご近所さんから「かわい~い」と黄色い声援が飛びます。笛を担当するのは地元の青年たち。「やーはい、やーはい」と掛け声をかけながら行列が始まります。

馬の模型

今でこそ木馬になりましたが、以前は天満宮所有の本物の馬が3頭、風流に参加しておりそれはそれは迫力のあるものでした。 この日の為に馬はキレイに毛並みを整えれられ立派な馬に参道から歓声が上がっていた程。

馬の上に乗れるのは天満宮に血縁のある宮家のみ。この少年もおそらく高松宮司のご親戚の方でしょう。

げさげさgesa2.JPG鳩山邦夫法務大臣

風流(ふりゅう)行列の主役は、部落毎に独特の流儀をもつ「げさげさ」の人たち。箱や槍などの独特の道具で一日中大声を出しながら子どもたちに襲い掛かります。大声で泣いた子どもほど健康になるという言い伝えがあります。(地元選出の鳩山邦夫大臣も毎年ご来場)

太鼓の飾り

実は当社と北野おくんちは昔から大変深く関っており、当社はお祭り全体を盛り上げて行かなければならないとされています。

例えばこの太鼓飾りは代々当社で保管させていただいている大切なもの。おくんち受難の時代に天満宮さんを少しお手伝いさせて頂いていた頃の名残かもしれません。

杜の蔵の森永君の子どもです

北野町のかくれた名物が、カマス寿司。
カマスのお腹にコメを詰め込んだ様子が米俵ににていることから目出度いとされ、各家庭で作ったカマス寿司を誰にでも振舞う習慣があります(最近は少なくなりましたが)。

丁度、佐賀県唐津市の唐津くんちを小さくした感じですが、昭和の終わり頃までは各家庭で自慢のカマス寿司を出しており、知らない家にあがり込んで酒と肴をよばれる様子はお祭り一色でした。

行列の最後は後見人さんたち

北野天満宮は上社と下社が向かい合って建っており、一行は午前中に下社に行き、午後に上社に戻ってきます。

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夕方から、各部落のげさげさの人がちが「打ち込み」といって商売繁盛を祈念し、各商店に「げさげさ」と入ってきて舞いや歌を披露してくれます。

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このお祭りは日没までつづき、長かった一日は終わりを告げるのでした。