山田錦

山田錦という最高の酒米があります。一言では言えませんが、大粒で心白があり精米しても砕けず味が良い。保湿がよく加工もしやすい。熟成しても美味しくなる。。。。何をとっても一流です。山田錦は大正時代に登場しましたが、いまだ山田錦に勝てる酒米は無いと個人的には考えています。いい米があればいい酒ができるとは限りませんが、いい米がなければいい酒はできません。当社では、肥料を極力与えず量を追わず丁寧に作られた極上の山田錦を求め自社でも米つくりに取組んでいます。

昨晩は、干潟営農集団の方々と今年の作付けの打合せをしました。干潟営農集団は昨年の食味検査で平均で76という大変素晴らしい農家の集団です。約30町歩の田んぼですが実に高い意識の元、取組んでおられます。(中には昨年の食味検査で全国一をとった方もおられます)

農家の方々は高齢化が進んでいますが、田んぼにかける思いはまるで青年のよう。目をきらきらさせながら意見交換を進めます。70歳を超え初めて山田錦を作付けする方が、「自分は50回しか米を作った事がない。素人同然。一から勉強したい」と言っておられました。庭のうぐいすは本当にいろんな方々に支えていただいているんだなと自然と頭が下がりました。

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