4月蔵元日記

蔵は火入れに大忙しです。
火入れとは、しぼったままの生酒を加熱して、生酒の中の「酵素」という物質を死滅させてしまうのが目的。
生酒は、そのままの状態で置いておくと、酵素が働きつづけて、だんだん酒が甘くなります。「甘くなる」というと聞こえが良いのですが、ある時期から、急に香りや味が悪い方に変化していくので、大変です。だからといって、火入れまでの時間が短すぎると今度は酒に味が乗らず、何年たっても熟成しない若すぎる酒になってしまします。山口酒造場では、しぼってから2週間くらいを目安に火入れをしていますが、毎日杜氏がきき酒するなど、ベロ感に頼ることも多いのが実情です。火入れとはとても大切な作業なのです。

今月の社員紹介は、野村賢実さん。
野村さんは2年前から当社スタッフに加わったとても明るい性格の持主で、現在は瓶詰を担当しています。
声が大きく、いつもはきはきと裏表が無い性格なので皆からの信頼も厚く、今では瓶詰になくてならない人になりました。
仕事同様、家事育児も愛情をもってしっかりこなす様にはいつも感心させられます。

●野村賢実
野村賢実さん瓶詰を担当している野村です。日本酒を飲んでココロもカラダもキレイになってください。日本酒は本当に美味しいですね。