訃報

 5月5日午前9時半、永谷正治先生が急逝されました。あの特異な存在感、独特の語り口がもう聞けないかと思うと残念でなりません。

 当社とは昭和57年に福岡国税局鑑定官室長時代に縁を頂き、以来多くのご指導をいただいてきました。2005年3月22日退官後は醸造学よりも「山田錦の第一人者」として有名になられていた先生の自宅に押しかけ病気療養中にもかかわらず何時間も山田錦について教えていただきました。

 以来九州にこられる度何かと当社に気をかけてもらいまた貴重なお話を沢山聞かせていただき感謝の念にたえません。まだまだこれからという時、本当に残念です。先生の数々の教えを微力ながら後世に伝えていきたい、そう思い、なぐり書きのメモを懐かしく眺めておりました。 

 心からご冥福をお祈り申し上げます。

 

2005年5月山田錦指導風景2005年5月、福岡県甘木市秋月(現・朝倉市)にて山田錦生産者の山崎徳松氏(右)と弊社・比嘉繁(左)。先生は山田錦栽培に関する基本的な考え方をお話になられました。

 

 

五町田酒造の勝木先生と2006年6月、佐賀県の五町田酒造(東一醸造元)の山田錦の田植えを見学させていただき、その夜の食事風景。右前が永谷先生、横が五町田酒造の勝木先生。まさかこの日が先生にお会いする最後の日になるとは。

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