12月蔵元日記

師走とは思えない暖かい毎日です。蔵人はTシャツで作業する始末。
これから年末にかけてぐっと冷え込み、美味しい日本酒が欲しくなるようないつもの師走になってほしいものです。

さて、酒蔵では毎日仕込みが続いています。
毎日が暖かいので多少例年よりかは時間がかかっていますが、今のところ順調に発酵が続いています。

また、先月末に今年最初の新酒をしぼりました。
この仕込み第一号は「ふゆにごり」として皆様方にお届けできる見込みです。

なめらかで軽快なにごり酒、冬限定の商品。ラベルも斬新です。
どうぞお楽しみに!

祝W金賞!!

11月8日、平成23年度酒類鑑評会表彰式(福岡国税局管内)が行われました。
これは福岡国税局管内(福岡県・佐賀県・長崎県)の製造業者にて平成22年度に造られた酒類の審査が行われ、上位者が表彰されるものです。

私がいつもスゴイと思うのは、表彰されるときに、会社名と杜氏の名前が読み上げられること。
表彰されるのは飽くまで「会社」と「杜氏」さんであって、社長の名前はどこにも入らないのです。
名前で表彰されるのは、杜氏さん個人だけ。

今年、山口酒造場は、吟醸の部、純米の部、ともに金賞をいただきました。
W受賞はひさしぶりです。酒造りに一喜一憂してはいけないことは分かっているのですが、やはりうれしいものです。
これから始まる酒造りに一層気合いが入ります。

これから本格的に始まる日本酒つくりに、なんとも励みになりました。
ありがとうございました。


(純米酒の審査は燗酒で行われます。写真は一般公開の様子)


(2枚の賞状をもらった杜氏もさすがに緊張気味)

香港国際美酒展

11月2日~5日 香港に行ってきました

超都会的な街でありながら、昔ながらの生活が同居しているとてもパワフルな街です。

香港で毎年行われている「香港国際美酒展」。
香港マーケットに向けて世界中から多くのブースが出展され、試飲や販売がされています。
今年、弊社の取引先:興隆食品有限公司が出展しているので応援に行ってきました。

全部で恐らく1000以上のブースが出ているのに、出展のほとんどはワイン。
日本酒を出しているブースはたった二つ。
なんだかさみしい感じもしますが、30年後は日本酒ブースがずらりと軒を連ねている感じになるでしょうか。
いや、是非ともそうなっていて欲しい。

世間ではTPPが騒がれていますが、チーム日本として考えると日本のコメを一番高く売る方法は日本酒に加工して海外に輸出することだと、私は思っています。農家も水稲うるち米を作付するより、醸造用米を作ったほうが、多少なりとも所得は上がるし、現在眠っている休耕田も利用できます。(現在、減反の田んぼで酒造用玄米はつくれいなことになっています)
「頑張ろう日本の農業」です。もうあまり時間がない。農業の後継者がいないから。

 海外に日本酒を売ることは、一見派手に見えますが、経費が高い割には本数がたくさん出るわけでもなく、香港に限らず採算のとれる市場はありまりないのが実情(弊社だけかもしれませんが)ですが、弊社も持てる力の一部を継続的に、また身の丈にあった範囲で海外に目を向けていこうと思っています。

彼らは約20銘柄を輸入していますが、当日は私に気を遣ってくれ、ブースは庭のうぐいすのオンパレード!
エリックさん、ウイニーさん、ジェミーさん、本当にお世話になりました。

現地販売店の皆様。
日本酒や日本文化に対する思い情熱は、間違いなく香港トップクラスでしょう。ここ数年は知識もかなり上がってきている感じです。
こちらが圧倒される位、ものすごい情熱をもって取り組んでいただいています。

興隆食品有限公司(HING LONG FOOD PLACE LIMITED)
www.sake.com.hk

香港人なのに昭和のニオイがぷんぷんする人たち。
応援に行ったのに逆に元気をいただいて帰ってきました。
香港でお酒を買うなら同社にお問い合わせを!!

11月蔵元日記

先月行われた庭のうぐいす秋の蔵開き「第25回 筑後の土蔵」には多くのお客様にご来場いただきまして誠にありがとうございました。

お陰様で1か月間大きな事故もなく、今年は例年にも増して多くのお客様にご来場いただきました。スタッフ一同心より感謝申し上げます。

開期中北野町に訪れた方々の中にはまったりと秋を堪能された方も多かったのではないでしょうか。
日本の秋て本当にいいですね。
来年は規模こそ縮小するかもしれませんが、皆様に喜んでいただけるような秋の催しを行う予定にしています。
どうそ今後ともよろしくお願いいたします。

また今年も酒造りが始まりました。
(10月29日初洗い、30日初蒸し)
毎年のことながら、急に身が引き締まる感じがします。

今年の造りも精一杯頑張ります。
新酒を楽しみにしてください。
どうそよろしくお願いいたします。

みりんを造ります

突然ですが、本日「みりん製造免許」をいただきました!

今まで「みりん」といえば大手メーカーのほぼ独占状態でしたが、今年から清酒製造業者にも製造免許が緩和されたのでいち早く申請させていただきました。

実は、この制度が導入されてもあまり申請者がおらず、福岡国税局管内では当社が一番早く免許をいただことになるそうです。ひょっとしたら、日本で一番早いのでは?という人もいましたが、少なくとも福岡県で現在みりんの製造販売免許を持っているのは弊社だけかもしれません(もし違っていたらご指摘ください)。

当社がみりんを造ろうと思ったのは、次の二つの理由です。

一つ目は、日本の伝統食に対するアプローチを考えたかったから。
みりんは砂糖がなかった頃の甘味料です。
上白糖が手軽に手に入る時代、ひょっとするとみりんはその役目を終えているかもしれません。
しかし、米からとれた甘味料というものに興味があります。
当社では、みりんの製造を大きくすることは全く考えてません。出来れば、深く長く取り組んでみたい。そんな思いです。

二つ目は、弊社の技術力向上のため。
中小企業は常に技術力をアップさせていかなくてはいけません。
そういう意味で、アルコール全般に対する知識を習得することで、必ず日本酒つくりにフィードバックできるものが何かあると思いました。
横に広げることで深くなる。
裾野を広げると山は高くなるといった感じです。

 今年の冬に仕込み、もろみ熟成に3ヶ月、しぼって12ヶ月の熟成、商品化は早くて平成25年の夏の予定です。
随分先の話になりそうですが、どうぞお楽しみに!!

台湾に行ってきました

 大好きな国・台湾に行ってきました。台湾は世界一の親日の国といわれるだけあり、街は日本語で溢れています。人々はみんな朗らかで礼儀正しく、こんな街にいると私が「姿勢」を逆に正されるような感じがします。不思議な感じです。

当社の台湾への輸出は数年前「美人ラベル純米吟醸」が終売になって以来途絶えていましたが、今年の春先現地から新しい引合いをいただき、とても信頼できる方とご縁ができましたので輸出を再開することにしました。

当社の新しい現地特約店さんは桑堤有限公司といいます。まだ新しい会社ですが、社長のマイケルさんは、和食の料理人でもあり、大好きな日本文化を台湾にも広めたいと意気込んでおられます。

(マイケルさんはTVで活躍する料理人なので写真がありました)


(当社の輸出商品)

今回、庭のうぐいすを取り扱っていただいている飲食店さんを数件訪問させていただき、お酒の説明、飲み方の説明などプレゼンテーションをさせていただきました。

同道したポール君(マイケルさんの部下、営業担当)も最初は??という感じでしたが、除々に庭のうぐいすについて理解してくれ、今回とても有意義な出張になりました。


(台湾で唯一の天麩羅専門店 天天富羅 さん)


(今年オープンした割烹 すし 匠楽 さん)

今後どうなるか楽しみです。


(芸能関係の方々。たまたま弊社のお酒をのんでくれてました)

第25回 筑後の土蔵 はじまります

毎年恒例の秋の蔵開き「筑後の土蔵」祭りも今年で25年目になりました。

秋の美味しさ楽しもう!との思いから酒蔵を解放し、お酒を飲んだり食事をしたりする場所をご準備しております。

丁度北野町のコスモス街道も見ごろを迎えます。

魅力一杯の秋の北野町にどうぞお出かけくださいませ。

第25回筑後の土蔵
10月1日~31日
10:00~17:00
山口酒造場
お問合せ 0942-78-2008

祝 酒本商店創業100周年記念祝賀会

北海道室蘭市の酒本商店さん創業100周年記念パーティが開催され出席してきました。

酒本さんが地酒を志したとき、最初に取組んでいただいのは福岡県の酒蔵でした。今でも筑後4場(杜の蔵、三井の寿、旭菊、庭のうぐいす)という言葉が北海道にはのこっています。ありがたい。。

其の縁で私も一番高いところに座らせてもらうことに。
私の父とは盟友のようなお付き合いをしていただきました。

乾杯と閉会の挨拶は、杜の蔵の森永社長、三井の寿の井上社長です。
杜の蔵 森永社長

三井の寿 井上社長

当日はお取引の飲食店さんのほかに、蔵元30社、ご親戚の方、友人知人の方々がたくさん集まり、酒本さんらしい心温まる祝宴になりました。

20年近くボランティアで日本酒を盛り上げてくださった札幌銘酒倶楽部のメンバーさんたちに感謝状が送られました。

最後には、長男長女も登壇し、会場からは150年を目指せ!と温かいエール。

おめでとう御座いました!
息子さん、頑張ってください!!

8月蔵元日記

8月 真夏です!

あまりの暑さに日本酒なんて、、、という方もいらっしゃるかもしれませんが、実は今、夏にあえて日本酒を飲む人が増えているんです。

弊社の「なつがこい」「スパークリング」につづいて「どぶろく」なんかもオンザロックなどで飲むと美味しいですよ!

この暑いさなか、どぶろくを仕込んだ様子です→
https://niwanouguisu.com/?p=1196

渡辺祐己です久しぶりのスタッフ紹介
今月は、渡辺祐己くんです。
渡辺君は、東京農大出身の25歳。
近隣の酒蔵に入社されましたが、縁あって、3年ほど山口酒造場で修行することになりました。手加減無しで修行中です。
まだういういしい感じののこる若者。どうぞよろしくお願いします。

<渡辺祐己>
みなさん初めまして。農大を卒業して、やっと酒の業界に入ることができました。
一日も早く、「庭のうぐいすの一員」と認めてもらえるように頑張っています。
まだまだ分からないことばかりですが、どうぞ宜しくお願いします。

【酒活プロジェクト】 久留米大学との産学連携事業

(突然ですが…)この度、久留米大学文学部と連携で産学事業を行うことになりました。

~久留米大学発! 酒活プロジェクト~

事業目的、内容、スケジュールなどは追々公開させていただきますが、簡単に言うと、学生約20名と久留米の素材でリキュールを作り、それを全国コンテストに応募するという事業。

来年3月までの期間限定プロジェクト。学生だけではなく文学部の先生方もがっつりプロジェクトに参画していただきます。酒屋目線では考え付かない視点は、毎回目からウロコです。

28日にプロジェクトのキックオフミーティング、学生さんと初対面。
私は、学生さんに聞いていただく「社長の思いプレゼン」に向け、目下準備中です。

お互いの目的は違うかもしれませんが、何かをやろうという気持ちは一緒です。
我々は出来る範囲で精一杯頑張りたいと思います。
みなさま、どうぞよろしくお願いします。